いすみ市にある音羽山清水寺は坂東三十二番の札所で、この地に出来て約1200年、大同2年(807年)に建立されたと言われています。日本三清水寺の一つでもあり、清水観音とも呼ばれています。ご本尊は千手観世音菩薩、奥院本尊の十一面観世音菩薩は千葉県指定有形文化財に指定されています。
そんな歴史ある清水寺に昨年11月、軽食と甘味を楽しめる寺カフェ千尋亭がオープンしました。千尋亭という店名の由来は、寺の御詠歌、『濁るとも千尋の底は澄みにけり清水寺に結ぶ閼伽桶』にも登場する本堂前の『千尋の池』からだそうです。その池は千年もの間枯れる事のない霊水で、いつでも清らかな水が人々の心の浄化を助けてくれているように、笑顔のたえない憩いの場所でありたいという願いが込められて千尋亭とつけられました。
絶品の特注あんこと天然100%の寒天を使った王道のクリームあんみつはオープンからある定番の大人気メニューです。白玉ぜんざいや各種ドリンク、しっかり出汁をとった音羽そば等もあります。
住職の奥様で店主の井上恵津子さんは、明るく笑顔にあふれ、薬膳アドバイザーの資格もお持ちだそうです。
朝ヨガでは薬膳粥をだされるそうで、薬膳や季節ごとの地元食材を使ったメニューが楽しみです。座禅や写経体験などもありますので、観音様と音羽の森の自然につつまれた優しい寺カフェでのんびり過ごしてみてはいかがでしょうか?