文展、帝展をにぎわせた千葉の画家『大野隆徳展』
10月16日(金)~12月27日(日) 10:00~16:00(金、 土、 日のみ開館)
房総郷土美術館は、平成23年11月に開設した私設美術館です。清澄山の自然の中にあり、近くには清澄寺や四方木不動滝など豊かな自然にかこまれています。
館長の黒川さんは、元美術教諭で、自らも油絵など制作活動もされる画家でもあります。
また、所蔵作品は千葉県ゆかりの日本画、洋画、版画家の作品や、千葉県の風景を描いた絵画他などが多く、今回は現在の東金市出身の画家、大野隆徳氏の作品の企画展を開催します。
過ごしやすく、ゆっくりと芸術を楽しめる季節、自然の中の美術館で絵画を鑑賞して「芸術の秋」を満喫してみてはいかがでしょうか?

「モレーの秋」油彩 45.5×60.6cm 1922年(大正11)頃作
― ごあいさつ―
大野隆徳(1886~1945)は現在の東金市に生まれ、戦前の文展、帝展(日展の前身)を舞台に独特の構図と大胆な色彩で詩情と懐かしみのある和やかな作風で注目された画家であるが昭和20年の空襲で自身と作品がすべて失なわれ、現存する作品が極めて少なく千葉での作品展はおそらく今回が初めてと思います。氏の油彩を中心に墨彩などの作品40点と関連資料を展示します。ぜひご来館下さい。
(館主) 黒川武雄

「湖畔の秋」(仮題)油彩45.5×53.0cm
大野隆徳(おおの りゅうとく)【略歴】
1886年 山武郡福岡村上谷(現東金市)に生まれる。
1899年 千葉中学(現千葉高)入学。在学中堀江正章に洋画を学ぶ。
1911年 東京美術学校(現芸大)西洋画科を首席で卒業。在学中、和田英作、長原孝太郎の指導を受ける。光風会には1回展より出品
1913年 東京大正博覧会で「木陰の人等」が二等賞
1915年 第9回文展で「麦はたき」が三等賞(今の特選)
1916年 第10回文展で「高原に働く人」が特選。文展無鑑査となる
1918年 光風会会員となる。
1919年 第1回帝展で「凪ぎたる海」で特選。
1921年 ヨーロッパ遊学。
1922年 サロン・ナショナル・デ・ボザールに入選。
1923年 ヨーロッパより帰国。4月大野隆徳画集(滞欧作品集)を出版。
1929年 帝展推薦。
1921年 大野洋画研究所設立。主な出身者に洋画家の脇田和がいる。
1932年 山本有三著「心に太陽を持て」挿画執筆。
1934年 日本橋三越にて洋画小品展開催「春の淡島」等80点出品。
1938年 従軍画家として2度中国に渡る。
1945年 戦災のため東京でアトリエ、作品等と共に焼失死去。行年59才。
DATA
- 10月16日(金)~12月27日(日)
- 10時~16時
- 私設房総郷土美術館(鴨川市四方木410-5)
- 入館料 300円(高校生以下無料)
- 休館日 月~木曜日(金・土・日のみ開館)
- 04-7094-0333
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