読書、静かな幸せ時間!秋の読書週間

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いすみライフ 2025年10月号掲載

 読書週間は、終戦の2年後の1947年(昭和22年)、まだ戦火の傷痕が至るところに残っているとき、「読書の力によって、平和な文化国家を創ろう」と決意をひとつに、出版社、取次会社、書店と公共図書館が力を合わせ、さらに新聞・放送のマスコミ機関の協力のもとに、第1回「読書週間」が開催されました。

 第1回の「読書週間」は11月17日から23日。これは11月16日から1週間にわたって開かれるアメリカの「チルドレンズ・ブック・ウィーク」にならったものです。各地で講演会・図書に関する展示会が開かれ、その反響は大きなものでした。「一週間では惜しい」との声を受け、現在の10月27日から11月9日(文化の日をはさんで2週間)となったのは、第2回からです。

(公社)読書推進運動協議会

 今の時代、持ち運びに便利でいつでもどこでも読書ができるデジタル本を利用している方も多くなりました。スペースもとらず何千冊もの本を持ち運べてとても便利です。

 一方、あらためて紙の本の良さが見直されています。読んだ内容が記憶に残りやすく、情報があふれ誘惑も多いスマートフォンやデジタルデバイスなどよりも、集中して読書に没頭できるといわれています。また、次の展開を予想しながらページをめくるワクワク感、読破した時の達成感や知識を蓄積した感覚は紙の本ならではではないでしょうか。