御宿の岩和田海水浴場近く、山の上に白く輝く記念塔は1928年(昭和3年)に建ちました。1609年9月30日の朝、岩和田海岸で当時フィリピン諸島長官ドン・ロドリゴを乗せたスペイン船サン・フランシスコ号がメキシコに向かう途中に岩和田沖で座礁、これを岩和田の村民たちが力を合わせて救助しました。
数日後、大多喜城主の本多忠朝が家来300人余りを引き連れ、家康の指示があるまで食料など一切を供給し、1610年、徳川家康が三浦按針に建造させた新しい船で、生き残った317名は無事にメキシコに帰国したそうです。この出来事から三国の交通が始まったのを記念して、記念塔が建立されました。
御宿町では、日本とメキシコとスペインの三国の友好の絆を後世に伝え、より深めるために、9月30日を「日西墨友好の絆記念日」に制定しています。 記念塔の高台から太平洋を御宿漁港と白い砂浜を見渡せます。また記念塔から100ⅿ程の山道をすすむとあずま家があり、そこからは中央海岸など見下ろせます。少しアップダウンがある山道ですが、お散歩がてら、おでかけしてみてはいかがでしょうか?