あと半月もすると新しい年を迎えます。令和七年巳年のスタートに、白い蛇を神様としてお祀りする白子神社では特別な年として準備をされています。
【ご由緒】
大治元年(1126年)、白い亀の上に白蛇が乗って沖からやってきました。里人が『もし神様ならどうぞこの潮を汲む柄杓にお乗りください』と申し上げると白蛇はゆっくりと登り始めたといいます。里人は霊感を感じ、この白蛇を祀ったそうです。
白子神社が白蛇を大切にしているのはこの為です。
その後、現在の白子町関の南白亀台に移してお祀りし、以来九百年、南白亀地区の鎮守として大切に守られているそうです。
【特別な年】
新年初詣では、巳年ゆかりの大きなパネルや絵馬額などでお迎えしてくれます。
そのひとつは、十月の例大祭三日目の書道パフォーマンスで制作された2枚の巨大な書。3m×4mの大きな紙に書かれた「白蛇招福」「迎春」は圧巻です。
ふたつめは、日本画家・藤島博文さんが描いた絵馬額「白蛇白亀来福之図」です。こちらも多くの方々の協力を得て11月に奉納されました。まだ白木の額も真新しく美しい白蛇と白亀の絵は、縦1m横2mを超える大作です。
他にも白蛇様にちなんだ特別な設えでお迎できるようご準備をされていますので、心なごむお話しの白子神社へお参りしてみてはいかがでしょうか?
羽目板など見事な彫刻が施された本殿は、千葉県の有形文化財に指定されています。約二百六十年前に建てられ大分傷みがあり、また昨今の災害に備える必要から、年明けから大修復奉賛会の活動を開始することになりました。歴史的建造物を後世に残すために、巳年の特別な年にスタートです。
〔宮司紹介〕
現在白子神社の宮司を務められていますのは、元NHKアナウンサーの宮田修さんです。